楽器演奏は脳にどのような効果をもたらすか?
とても解りやすいアニメーションを見つけたので貼ってみました。
ここでは脳での反応を花火に例えています。
数学を解いたり本を読んだりすると表れる反応が「 音楽を聴く」と裏庭の花火くらいに華やかになり、
「楽器の演奏」になるとさらに激しくなって 大祝祭(隅田川花火大会が脳の中で起こっているくらい?)になると言っています。
それは全身運動にさえ匹敵するそう!!
「ピアノを弾くことは=指先を使うこと」つまり脳を刺激、活性化することです。
目には見えない音の長さ・高低・強弱・休符・速度・音色などを意識することにより、イメージや感覚をつかさどる右脳が刺激されたり、楽譜を理解し指の運動へと伝達する、そして耳で聞いたり目で見たりして再び脳へ何度もフィードバックするということにより神経回路が発達し情報の伝達が早くなります。
ピアノ演奏では暗譜をすることが必要です。
暗譜とは「暗いところでも楽譜が読める」=「楽譜の細部まで一言一句完全に覚える」こと。そして作曲家が表現したいことを理解して再現・演奏することです。
この訓練がすべての勉強に必要な暗記力をも鍛えるのです。
辞書で「情操教育」とひくと色々と難しいことが書いてありますが、私は「情操」とは読んで字のごとく「感情(情)を操る(操)= 感情をコントロールすること」だと思っています。
例えば、仕事や学校でイヤなことがあった後にそのままの気持ちで元気な曲を弾いてもイライラした曲を弾いているようにしか聴こえない。でも集中してその曲らしい元気な曲調で弾けば、弾いている本人もだんだんと元気になってくる。
そういう気持ちの切り替えを普段から音楽を通して楽しく練習しているので、すぐにキレたりしないし、意識的に穏やかな状態を選ぶことが出来るようになるのだと思います。
*手先が器用になる。
*集中力がつく。
など、ピアノの訓練にはいいことがいっぱいあります。
ピアノを弾いているとボケられない!
以前78歳で始めて92歳までレッスンにいらしてくださった方が、ピアノでは色々な事に気を付けてしかも右と左で違うことをすることに対して「先生、こんなに色々一遍に考えるのは大変! 大変すぎてボケられないわ~~。」とレッスンに来る度におっしゃっていました。足のコンディションがお悪くなったため92歳(!)でやめられましたが、それまでは本当にお元気で通ってくださいました。
吉田よし先生
私の高校以来の恩師である吉田先生。
90歳代に入られてからも 鎌倉のご自宅以外に東京にお稽古場をお持ちで、毎週鎌倉から東京まで通ってレッスンをされています。
鎌倉音楽クラブの名誉会長という役目もお持ちで、もともと強いお身体をお持ちのこともあるとは思いますが 今も精力的に活動されています。
今も吉田先生のレッスンを受けに行くのですが、レッスンで指摘することの的確さや 音楽に対する感覚の鋭さは 益々増していくように感じます。
それにお姿が90歳台の方とは思えないほど若くてお綺麗です。
南 綾子先生 (バレエ教室主催)
長年RADバレエグレードの伴奏をさせていただいているバレエ教室の南先生。
この方も吉田先生と同じお年だと思います。
南先生は楽器の演奏はしませんが、バレエという身体の隅々まで使って心情や音楽を表現するということをなさっているので、やはり頭の中は花火がいっぱい打ちあがっていると思います。南先生の立ち姿は凛として本当に美しいです。